欅坂46歌詞人気ランキング。１番好きな歌詞はどの曲ですか？

欅坂46の曲の中で、歌詞人気が高いのはどの曲でしょうか？筆者が思うTOP３をご紹介したいと思います。

欅坂46で歌詞人気が高い曲は？

欅坂46は、坂道グループプロジェクト第二弾として結成されました。第一弾は、乃木坂46であり、こちらは上品、美しくて清楚なイメージの強いグループです。

それに対して、欅坂46はデビュー当初からメッセージ性の強い歌詞を持つ歌に定評があり、清楚さは変わりませんが、その奥に強い意志を感じるグループです。

だからこそ、今回は歌詞にスポットを当てることで欅坂46が魅力的なグループであることをご紹介できたらと思います。それでは、ここからランキング発表に移ります。

（1st「サイレントマジョリティー」通常盤）

この曲は、「マーラー」「パソコン」「ログアウト」などのカタカナ語を歌詞にちりばめることで無機質さや喪失感に打ちひしがれたり、自分自身にいらだったりする「僕」の感情を歌詞全体で表現しているように感じます。

その表現の中で、効果的に使われているのが情景描写や比喩です。例えば、「長い夜は口を閉ざし　星も見えず　隠れている」や「猫も寝ているキッチン」、「どんな甘い夢も消えて　現実の歯車が動き出す」などが歌詞の中に多用されています。

そして、私が特に面白いと感じたのが、「本当の孤独は誰もいないことじゃなく　誰かがいるはずなのに一人にされてるこの状況」という歌詞でした。

それは、この歌詞が「孤独な群衆」に通じると考えたからです。「孤独な群衆」とは、アメリカの社会学者リースマンの本のタイトルです。

その本の中で、現代社会においては、個々人の主体性が喪失し、相互理解や連帯感の欠如したことに起因して、群衆の中にいても人々は孤独を感じているという状況があると指摘しています。

直接、歌詞の内容に関係があるとは言い切れませんが、一部分にはこのような現代社会の状況を打開しようといった裏テーマもあるのかもしれないなどと考えを深めることのできる濃い歌詞だと思います。

（2nd「世界には愛しかない」初回限定全タイプ収録）

過去の振る舞いや態度がよくなかったことを認識しているがゆえに、真実を美化して自分に嘘のレッテルを貼って生きているということは、多くの人がしがちなことです。

そんな人の認識を表現しているのがこの「語るなら未来を」です。そして、そのことへの対処法としてこの歌が掲げるのは、過去への誤認識を改めろということではありません。「語るなら未来を」ということです。

そんな真実が嘘で塗り固められたような過去など振り返っている暇があったら、嘘で塗り固める必要のない恥じない生き方をするように努力をした方が、よほど有意義だということをこの歌は伝えてくれている気がします。

この事は、現代において政治的な汚職事件や社会人が時々起こす失態に対してその事実が起きてしまった原因を探り、非難することばかりに重点が置かれてしまって、次への教訓としての意義やその後の立て直しへの尽力が薄れてしまう傾向にある社会への警鐘ではないかと思います。

（1st「サイレントマジョリティー」表題曲）

大衆の中で世の中の大勢に対して疑問や反対の考えを持っている人は少なくありません。しかし、そのような人であっても声を上げないでいるのならば、賛成していると判断されてしまいます。

だから、疑問や反対の意見を持ったならば声をあげましょう、意志を表明しましょう。そのようなことをこの曲は我々に伝えます。

加えて、この曲は大勢側に向けても、自分本位の考えで決定に走るのではなく、きちんと意見を聴取してそれを取り入れようとする姿勢を忘れてはいけないということを呼び掛けているのではないかと思われます。

この曲が発売される以前に、安保法制の関連で国民の政治への様々な意見の発信が行われたことや、発売後に初の国政での18歳に選挙権を与えての選挙が行われるといったタイミングを考えても、上記のようなメッセージは多くの人の心をつかむものであり、欅坂46はデビュー曲にして最大の注目を集めました。